なぜ安い?「1日1万円台」で世界一周するピースボートはココが違う!

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ピースボート ポスター

こんにちは、もっち~@mochitra.gugn)です!

私は2018年5月~8月までの3ヶ月半、ピースボートで世界一周をしました。

よく居酒屋のトイレにポスターが貼ってある、あれです。

「こんな安く世界一周クルーズなんてできるわけない!」と思うでしょうが、本当に行けてしまうのが実際のところです。

こんなに違う!世界一周クルーズの旅行代金

第104回ピースボートクルーズ航路

ピースボートが2020年4月に実施する「第104回クルーズ」の旅行代金は105日間で129万円(4人相部屋・窓なし)です。1日あたり1万円ちょっとで世界一周ができてしまいます。

↑資料請求はこちらから↑

飛鳥Ⅱ2020年世界一周クルーズパンフレット
飛鳥Ⅱ世界一周クルーズパンフレット(郵船クルーズHPより引用)

一方で、同じ時期に実施される日本船「飛鳥Ⅱ」の世界一周クルーズは、早期申込割引(※)を適用しても103日間で390万円(2人部屋・窓あり)です。

(※早い時期の期日までに全額の旅行代金を入金する条件で割引になる制度)


ピースボートの約3倍です。

部屋の条件を「2人部屋・窓あり」に統一しても、ピースボートは218万円なので「約1.8倍」です。

「ピースボート」&「飛鳥Ⅱ」徹底比較!

ピースボート&飛鳥Ⅱ
左:ピースボート/右:飛鳥Ⅱ

なぜ、ピースボートはこれほど安く世界一周クルーズを実施することができるのか?ピースボートと飛鳥Ⅱを比較して、その違いを解説したいと思います!

ただし、私はピースボートの人間でもなければ、飛鳥Ⅱの人間でもないので、一部事実とは異なる“個人的な見解”も含まれているかもしれないので、予めご了承ください。

1.船のスペック

まず、船そのものの違いから比べてみましょう。

ピースボート(オーシャンドリーム)

・船籍:パナマ
・製造年:1981年
・総トン数:35,265トン
・全長/全幅:205m / 26.5m
・乗客定員:1,422人(乗組員数:550人)
飛鳥Ⅱ

・船籍:日本
・製造年:1990年
・総トン数:50,142トン
・全長/全幅:241m / 29.6m
・乗客定員:872人(乗組員数:470人)


ピースボートはNGO(非政府組織)であり、船を所有していないので、毎回チャーター船を利用して世界一周クルーズを実施しています。

2012年から使用されているのが「オーシャンドリーム号」で、飛鳥Ⅱより10年近い先輩になる1981年製の比較的古い客船です。

飛鳥Ⅱの7割ほどの大きさに、飛鳥Ⅱの約1.6倍の人数が乗れるため、船内のゆとりに差があるのは想像に難くないと思います。

ピースボートとして使われる前から、いろんな船会社が使用してきた“お下がり”で、ハード面でも大きく差があります。

ピースボート「エコシップ」
エコシップ内部のイメージ(ピースボートHPより引用)

しかし、ピースボートは「エコシップ」という地球にやさしく環境に配慮された新造船を2022年4月から導入します(エコシップの詳細はこちらから)。

近未来を感じさせるデザインと、自然エネルギーを使った船の登場は今から楽しみですね!

ちなみに、ピースボートの船籍は節税対策にうってつけの「パナマ」なので、このあたりも旅行代金に影響していると思われます。

2.サービスの質

「質」「価格」のバランス

それぞれの船の「乗組員1人当たりの乗客数(乗客定員÷乗組員数)」を比較してみます。


ピースボート:2.58人 / 飛鳥Ⅱ:1.85人

つまり、ピースボートは「乗組員1人あたりの負担が相対的に大きい」ので、必然的にサービスの質にも影響が出てきます。

ただ、そもそもの「ターゲット」「コンセプト」がまるで違うので、この点は比較のしようがありません

ピースボート

・メインターゲットは「学生」「若者」
・乗客と一緒に作っていく船旅
・「体験」を重視し、コストを抑える
飛鳥Ⅱ

・メインターゲットは「シニアの富裕層」
・全てのプログラムが用意されている
・「特別感」を重視し、豪華さを求める

「価格」を取るか、「質」を取るかで、選ぶ船も変わってくるということですね。

3.ブランド力

見た目が同じような服や鞄でも、ブランドの価値が付いている方が価格が高くなるのは当然のことです。

同様に、飛鳥Ⅱは“日本人なら誰でも一度は耳にしたことがある”ほどの「日本を代表する豪華客船」としての自負プライドがありますから、それなりのブランド力を持っていると考えていいでしょう。

とはいえ、いろんな方とピースボートの話をすると、(個人的な感覚で)90%以上の確率「ピースボートって、あのポスターの?」と聞かれます。

これってすごい「認知度」だとは思いますが、「ブランド力」とはまた違う尺度だと思います。

(怪しいから印象に残るというのもあるかもしれませんね)

4.広告宣伝費

ボランティアスタッフ

この認知度の高さは、ピースボートの「ボランティアスタッフ(以下、ボラスタ)」という制度にあります。

ボラスタになると、“あの街中でよく見るポスター”を貼ることができ、貼った分に応じて旅行代金が割引されるので、何千枚と貼ると旅行代金が全額割引されて“実質無料”で世界一周できます。

つまり、ピースボートは広告宣伝費を極力使わずに、世間にピースボートを広めるスタイルなんです。

一方の飛鳥Ⅱは、テレビなどのメディア露出はもちろん、各社旅行代理店への販売促進費などで相当な金額を使っていると思います。

やはり、そこには「サービスの質の高さ」「ブランド力」を保つために必要な金額なんでしょうね。

5.ゲスト・エンターテイナー

海堂さんと
「ブラック・ペアン」の著者・海堂尊さんと(2019年7月撮影)

ピースボートも飛鳥Ⅱも、船内生活を盛り上げるために様々な著名人やアーティストの方をお招きして、講演やショーを行っています。

飛鳥Ⅱでは、そういったゲストやエンターテイナーの方々に対してギャラをお支払いしていますが、ピースボートに乗船されるゲスト「水先案内人(以下、水案)」は基本的に“ノーギャラ”で乗船されていると聞いています。

それだけ水案の方々が、自腹を切ってでも「これからの世代を背負う若者に伝えたいこと」があるのでしょうし、「国際問題や社会問題を解消したい」と心から願っているのだと思います。

また、飛鳥Ⅱでは「ゲストの方と交流する場」は滅多にありませんが、ピースボートでは水案の方々も「1人の乗客」なので、会話を楽しんだり一緒に写真を撮ったりできます。

この点に関しては、ピースボートに勝る船を私は見たことがありません

「安かろう悪かろう」ではない「真の豊かさ」

いかがでしたでしょうか。

ピースボートを主語にしていたので、飛鳥Ⅱと比較すると所々悪い評価に見える部分もあったと思いますが、私が伝えたいことは「ピースボートは安いから怪しい(良くない)」ということではありません。

安さの裏には、いろんな「工夫」「努力」「想い」があります。

飛鳥Ⅱのクオリティを求めてピースボートに乗船して「こんなの私がイメージしてたクルーズじゃない!」と言うのは、お門違いにも程があるというものです。

ピースボートには、乗った人にしか分からない「真の豊かさ」があると思いますし、それが乗船客の心を掴んでいるのだと私は思います。

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