こんにちは、もっち〜です!
前回の記事「クルーズ旅行はどう選ぶ?クルーズコンサルタントが教える「7つのポイント」」で、クルーズ旅行を選ぶ際のポイントを解説しましたが、これは主に「海外船」についての話でした。
では、海外船ではない「日本船」は海外船と比較して、何がどう違うのでしょうか。
「日本船」とは?

そもそも「日本船」とは、船籍(船の国籍)が【日本】の客船で、現在は「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」の3船が就航しています。
※船籍が日本の船は他にもありますが、今回は「移動手段としての船ではなく、船そのものが目的地となる“クルーズ旅行”を実施している豪華客船」に限定し、フェリーや観光船などは除外しています。
最近のクルーズ旅行ブームもあってか、海外船の旅行代金は安いものだと「1泊1万円台」にまで下がりました。
一方、日本船の旅行代金は一番安い客室タイプでも「1泊4〜5万円」でほとんど変わりません。
この差は一体どこにあるのか。私は大きく3つあると考えています。
違い①:日本人向けのサービスが充実
“日本”船なので、メインターゲットが日本人であることは想像に難くないと思いますが、それ故に船内のサービスが海外船と比べると格段に違います。
船内の公用語が日本語

「そんなの当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、この点が意外と海外船ではストレスに感じるんです。
海外船では、船長や役員クラスのクルーは外国人なので船内放送は英語から始まりますし、案内板や施設の表記も英語です。
1日のスケジュールが載っている「船内新聞」さえも英語です(ツアーであれば添乗員が日本語に訳して渡してくれる場合があります)。
まぁ、これはこれで外国の雰囲気を感じられるので、英語が苦手でも好きな方はいると思いますが…
日本船の場合、船長は全員日本人でフロントのスタッフや役員クラスもほとんどは日本人なので、船内放送や船内新聞などの案内は日本語で行われます。
何かトラブルがあった時などにもスムーズに対応してくれますし、スタッフの“おもてなし”も非常に感じますね!
食事が日本人の口に合う

これも一見当たり前のように見えますが、「食事」は旅の印象を大きく左右する大事な要素です。
海外船の食事は基本的に大味です。塩味や酸味、旨味などに敏感な日本人の舌には味が濃かったり薄かったり感じることがあります。
その点、日本人乗船客がメインの日本船は食事にも“おもてなし”を感じます。
料理は無形文化遺産にもなった「和食」を食べることができますし、お酒も日本酒や焼酎などの種類が豊富です。
また、船酔いをしてしまって食事をする元気がないときでも、お粥を作って部屋まで届けてくれるサービスもあります!
大浴場が無料
個人的にはこれが一番嬉しいサービスですね!(著作権の関係で、画像が掲載できないのが大変残念ですが…)
海外船のお風呂はシャワーが基本。バスタブが付く客室はスイートなどの上級客室のみ。日本人としては、やはり湯船に浸かりたいですよね。
近年では「日本発着クルーズ」を実施する船などが新しく大浴場作ってサービスの向上を目指していますが、基本的に有料で時間制限もあるので頻繁に使うのは難しいかもしれません。
ところが、日本船の大浴場はサウナも付いてて利用料は無料!営業時間中であれば何回入っても、何時間入っていても誰も文句は言いません!
朝日や大海原を見ながら入るお風呂は「非日常の極み」で格別ですよ!
後編に続く→