
こんにちは、もっち~(@mochitra.gugn)です!
新卒で就職した旅行会社で最初に配属されたのが「クルーズ旅行」の部署で、クルーズの“ク”の字も知らなかった私が担当していたのは「日本船クルーズ」でした。
日本船とは、船籍(船の国籍)を【日本】に置く客船のことで、現在は「飛鳥Ⅱ」「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」の3船が就航しています。
それぞれがどんな船なのか、何がいいポイントなのか、独自の目線も交えながら比較・解説していきます!
※船籍が日本の船は他にもありますが、今回は「移動手段としての船ではなく、船そのものが目的地となる“クルーズ旅行”を実施している豪華客船」に限定し、フェリーや観光船などは除外しています。
※海外船のクルーズ旅行を選ぶポイントは別の記事「クルーズ旅行はどう選ぶ?クルーズコンサルタントが教える『7つのポイント』」をご覧ください
船のスペックを比較
まずは、船そのもののハード面を5つの点で比較してみましょう。
しかし、これらは単純に数字の比較に過ぎませんので、「大きいからいい」「速いからいい」「新しいからいい」というわけではありません。
建造年
いつ建造されたか。古い順に並べてみます。
- 飛鳥Ⅱ:1990年6月(海外船のクリスタル・ハーモニーとして建造され、2006年から飛鳥Ⅱとして就航・2020年にリニューアル予定)
- にっぽん丸:1990年9月(2010年に大改装・2020年に再び改装予定)
- ぱしふぃっくびいなす:1998年3月
総トン数(全長/全幅)
船の大きさです。大きい順に並べてみます。
- 飛鳥Ⅱ:50,142トン(241.0m/29.6m)
- ぱしふぃっくびいなす:26,594トン(183.4m/25.0m)
- にっぽん丸:22,472トン(166.6m/24.0m)
乗客数(乗組員数)
一隻に何人乗れるのか。多い順に並べてみます。
- 飛鳥Ⅱ:872名(470名)
- ぱしふぃっくびいなす:620名(220名)
- にっぽん丸:524名(230名)
客室数
乗客が泊まれる部屋の数です。多い順に並べてみます。
- 飛鳥Ⅱ:436室(うちバルコニー客室:260室)
- ぱしふぃっくびいなす:230室(うちバルコニー客室:20室)
- にっぽん丸:202室(うちバルコニー客室:25室)
航行速度
船の最高スピードです。早い順に並べてみます。
- 飛鳥Ⅱ&にっぽん丸:21ノット(時速約38キロ)
- ぱしふぃっくびいなす:18ノット(時速約33キロ)
コンセプトを比較
次に、船のサービス・コンセプトなどのソフト面を比較してみましょう。
「飛鳥Ⅱ」ってどんな船?

テレビ番組などでも度々取り上げられているので、多くの方が一度は耳にしたことがある客船ではないでしょうか。
私も仕事で何度も乗船させていただきましたが、やはり「日本を代表する豪華客船」というブランドとプライドは3船の中でも一番だと思います。豪華な施設と一流のおもてなし、ハードとソフトが相まった素晴らしい船だと思います。3船の中で最も大きい船で、客室の約6割が「バルコニー付客室」なのも特徴です。
そして、2020年1月よりリニューアル工事に入り、新しい施設や客室が登場します。このリニューアルについては、別の記事「飛鳥IIがリニューアルへ!その全貌とは??」で紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください。
「にっぽん丸」ってどんな船?

3船の中では最も小さい2万2千トンですが、小さいからこそのメリットもあります。
「美食の客船」と言われるほど食事へのこだわりが強く、食事のクオリティは3船の中では一番だと思います。
元々外国船だった飛鳥IIとは違い、純・日本仕様に作られた船なので、調理設備やレストランのキャパシティが日本人向けのサービスに適しているのでしょう。仕事で乗るときでも他のお客さんと同じご飯が食べられるので、いつもご飯を楽しみにしていたのを覚えています(笑)
そして、2020年2月より2度目の改修工事を実施します!改装について、詳しくは別の記事「2020年、にっぽん丸が2度目の改装へ!その全貌とは??」で紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください。
「ぱしふぃっくびいなす」ってどんな船?

ひらがな表記ですが「Pacific Venus」という英語名なので、外国船と間違えてしまいそうな船名です。
3船の中では最も新しく建造された2万6千トンの船で「ふれんどしっぷ」をコンセプトに運航しています。その名の通り、船のクルーはとてもフレンドリーで、船のトップである船長でさえも「格式高い」というより「接しやすい」という印象を与えてくれます。
実は、私が新入社員時代にクルーズデビューをしたのはこの「ぱしふぃっくびいなす」、仕事での最後の乗船となったのもこの船でしたので、3船の中では特に思い入れが強い船です。
いかがでしたでしょうか?
それぞれの船を細かく解説すると相当長くなってしまうので、かなりざっくりした比較になりましたが、大まかな違いは分かっていただけたと思います。
今度はもっと詳しい内容を船ごとに記事に出来たらと思っていますので、それはそれで楽しみにしていてください!